7月合宿

「させていただきます」

その姿勢からのあえて地味な奉仕作業メインの献身合宿。

 

ありがたくさせて頂きます。

そのような姿勢で参加する合宿は初めてだった。

 

のりこさんから、

2泊3日を1泊に変えてもいいかもしれないし、

合宿そのものを今月はなしにしてもいいかもしれない。

とメッセージが来たときに祈り尋ねてみた。

 

聖霊に尋ねるだけじゃなく

自分の心のコアが何を望んでいるのかということも。

 

そうしたときに、この訓練されていない自分の心に

まず何よりも自分が苦しくて悲鳴を上げているのを

強烈に感じた。

 

自分を救いたい。。

(精神的に)今日を昨日と同じような一日や繰り返しにしたくない。。

そういう想いが湧いた。

 

だから、結果的にのりこさんが1泊にするか

なしにするかは問題ではなくて、

聖霊にコミットするために2泊でお願いしますと

伝える必要性があるように感じた。

そしてそのようにした。

 

今まで、のりこさんに任せきりだった合宿。

させて頂きます。という気持ちならどうするんだろうと

聖霊に尋ねていたら、掃除道具をいくつか自分で持っていくと

いうようなイメージが来たので、一緒に参加するJさんにも

報告しながら用意した。

 

当日。

汚れてもいい格好で草刈りを開始。

自分の肩程にもボウボウに生い茂っている

草の大群を見た時は、これは男手も必要なのでは?

女3人でこの広さをできるの?と疑問がよぎった。

 

神様神様と祈りながらやりたいのに

引っこ抜いた草の根元からみみずが何匹も

出てきてびっくりしたり、

抜いて山になった草をビニル袋に入れるのだけでも

草がスパゲッティみたいに絡み合って、上手く

入らない。

イライラというよりも、こんな単純なことさえ手こずるのかと

悲しみが湧いて、すぐ諦めたくなる。

慣れない作業に気を取られて、祈りながらできないじゃないかと

不満が出る。

 

「私は都会っ子だ。

小さいときからマンション暮らしで

無駄のない生活だった。

こんな草刈りに時間を取られるような場所に

住むなんて・・・」と蔑みさえ起きてくる。

 

草刈り機も体験してみる。

見た目よりも重い。

5分くらい左右に動かしてるだけで

腕がぐったりしてくる。

もう被害者意識。

Jさんは黙々とこの機械をずっと持って

作業していた。信じられない。

 

あぁ、Jさんは仕事で鍛えられていたんだ。

私は筋肉ゼロだ。

ほんとうに役に立てないな。。

 

兄弟と比較して劣等を感じながら

頑張ろうとするのはやめて交代して

ハサミで草をカットして袋に詰めていく。

 

だんだんと「祈りながら奉仕したい」とかも消えて

無心で手を動かし、何も考えなくなっていったように思う。

 

ふと、今日は草刈り日和だなと思った。

風もあって気持ちよく、曇っていて。

ジーザスのおかげさまだなと感じた。

 

そしたら、のりこさんが

「梅雨があけたら、またすごい勢いで

伸びてくるのよ」と言った。

 

そうだろうね。と冷めた眼で草を見る。

生産性のない無意味なものが生え、その無意味な後始末のために

自分の時間、体力が奪われる。

しかも一度じゃ終わらない。何度も何度も。

 

またもくもくと手を動かす。

これは奉仕なんだ。

価値のあることなんだ。

相手しているのはバカみたいな草でも

これで私は救われるんだ。

償えるんだ。

そう浮かんでくる。

感謝、、、はしてなかった。

行為者になってる。

 

どれくらい時間が経ったかはわからないけれど

その日の作業は終わった。

途中から、あらかたの不愉快な想いは流されていって

あまり気にならなくなった。

 

のりこさんが、「たった数時間でとてもはかどって

きれいになった。BE DONE THROUGHだね」と

嬉しそうにいった。

 

私もある種の爽快な気持ちは感じていたけれど

自分の中からBE DONE THROUGHが起きたとは

思えなかった。

 

それはのりこさんやJさんに起きたことなんだろう。

 

そうやって、一線を引いて兄弟を眺めてる自分。

ジーザスのもとに集まって、

奉仕の気持ちから3人が協力しあっているように

みえたかもしれないけれど。

 

私はBE DONE THROUGHがわからない。

させていただきますという想いから参加してもなお

「私が」草をカットし、袋に詰めたと思ってる。

 

リビングに戻る。

上からさっき草を刈った場所を眺める。

視座が変わったせいか、よくこんなにきれいに

なったなと少し驚きを感じた。

あそこに自分もいて作業してたのか。

他人事みたいに感じて変な気分がした。

ここからジーザスがマリオネットみたいに

動かしていたのなら確かにBE DONE THROUGH

だったのかな、、、、くらいの薄いものは感じた。

 

そのとき思ったけど、

私にはBE DONE THROUGHは起きるわけないと

思いこんでいるとも思った。

ジーザスはこんな私を使わないだろう、

みたいな傲慢な思い。

もしそれが身に起きたとしても、罪人ゆえにそんなわけないと

否定するのが見える。