できないものはできない

今週、アフリカ開発会議

あった関係で約1週間

アフリカ人の団体客で

ホテルのロビーがごった返した

 

外国人の場合でも

通常五分程で済む

チェックインが

彼らの場合、様々な事情があり

ひとりに何倍もの時間がかかる

 

インが済んでも

何かとフロントに立ち寄りに

きては、こうして欲しい

ああして欲しいと要望を

伝えに来る

 

そして、そのほとんどが

ホテル側として

対応できないことだった

 

一度断っても

別の提案をしても

彼らはなかなか引き下がらない

 

10回以上断って、やっと

いなくなったと思ったら

別のスタッフに同じことを

言いに行っていたり

 

通常の業務にも支障をきたして

フロントはパニック状態だった

 

 もしこれが個人的に

彼らをもてなしていたのなら

OKと言えることが言えない葛藤

 

断り続けて、呆れ顔の彼らの

表情

 

自分の中に、すごく

「いい人でいたい」

「もてなし上手の日本人でいたい」

欲望があるのを感じた

 

そういう中で

できないことを

どうにか対応してくれ!と

集団で私ひとりにまくし立てる

ことが起こり

初めてフロントで泣きそうになった

 

スタッフ全員、対応に追われていて

ヘルプもない

 

最後、半泣きデカい声で

I can not help you!!!

Please....!!!!

Please!!!

と言ったら

どうも本当にダメらしいと

悟ってくれたみたいで

やっと諦めてくれた

 

彼らが去った後

私はこんなにも

できないものはできないと

言うのが嫌だったんだなと感じた

 

私は助けられない、と言うのが

嫌だったんだな

 

ホテルのせいにして

最後まで私はいいスタッフだと

思われたかったんだな

 

それが打ち砕かれて

挫折感みたいなものは

感じたけれど

聖霊からはそれでOKなんだと

歓迎されているように感じて

しばらくしたら平安が

なだれこんできた

 

それからは

できないものはできないと

言うことに抵抗を感じなくなって

無駄に彼らに粘らせることも

起きなくなった

 

こんなにも良い人でありたいと

いう願望の強さに自分でも

驚いた

 

そして、今も完全に消えたわけじゃ

ないので聖霊に全部お捧げしたいと

思っている