ああ

やっぱりなかなか

言い出せない、って

2日目になった。

 

実家のリビングにある

写真を飾る専用の広い棚。

息子と私の写真は全て

撤去されていて

弟夫婦と甥っ子の

写真だけで埋め尽く

されてるのを見て

刺すような痛みを感じた。

 

息子はいないことに

なってしまった。。

 

親の気持ちもわかる。

もういつ会えるか

わからない孫の写真を

飾っても辛いのは。

 

孫に会えなくさせて

しまったことにも

罪悪感がある。

 

 

「写真、片付けたんだね。」

 

 

これが言えない。

触れられない。

 

タブーに触れるような、

暗黙のなにかに触れるのが

こわかった。

 

あそこから全部

写真が消えてしまったことを

さびしい、悲しいと思ってること。

 

隠したまま

一緒にご飯食べていても

何してても

「不在の写真棚」が

気になる。

 

打ち明けたくても

喉が詰まってしまう。

 

情けなさを感じる。

 

自分の悲しみが

膨れあがってきて

耐えきれなくなって

大号泣から始まって

やっと打ち明けた。

 

急にワッと

泣き出した私に

驚く様子が

スローモーションで

見えて、

もうなんか

あきらめた。

親に涙見せるのが

今でも気まずい。

恥ずかしい。

 

 

そこから

お互いに

今まで話してなかったけど

胸の内にあったことを

ひとつずつ打ち明けていった。

 

心がすっきりして

温かくなっていった。

 

母も泣いていたけれど

泣かせてしまった罪悪感よりも

心を共有できたことで

繋がりを感じられて

ありがたかった。

 

感じたときに

すぐ開示できない、

何を本当に感じてるのか

すぐわからないときが

あることに劣等感は

あるけれど、、、。