二度と近寄るつもりのなかった

エリアにあまり抵抗を感じなく

なって、むしろ気になり始めた。 

 

聞いてみても、行く感じがした。

 

3人で住んでいた家。

売れたとは聞いて

いたけど、この目で

確かめるのはずっと

怖かった。

 

離婚するとき、

新居でバリバリ

ローンが残ってるのに

安くしか売れなかったら

どうしようって

夫がかなりパニックになってた

ことを思い出す。

私も不安だった。

 

ジーザスのおかげさまで

申し分ない高値で売れたと

聞いて安心はしてたけど、

私が彼らから

あの愛着のあった家を

奪ってしまったという

罪悪感が消えたわけじゃなかった。

 

 

 

 

実際、足をのばして行ってみたら

新しい子連れ家族が住んでるのを

確認できた。

 

 

 

見る一歩手前まで緊張したけど、

とてもホッとした。

 

 

 

カーテン付きで売ったんだ。。

私が選んで取り付けたカーテンが

そのまま使われてるのが

外から見えて

不思議な感じがした。

 

 

しばらく立ち尽くして

眺めていたら、

なにかが少しだけ

吹っ切れた気がした。

 

 

 

立ち去るとき

道を曲がったら

息子と一番仲の良かった

友達がお父さんと

歩いてるのがみえて

とっさに隠れる。

 

顔バレしたら気まずい。

 

引き返して違う道を

選んで帰ってきた。

 

友達を

引き離してしまって

ごめんね、、と

ズーンとする。

 

 

憂鬱。

浮かぶ息子の顔。

 

「私は罪人、

私は罪人、、」

って刻みながら

自転車をこいでる。

 

 

実家のすぐそばの

公園からセミの合唱が

「ツミ、ナイ

ツミ、ナイ、、」って

聞こえてくるように

感じた。

 

聖霊からのメッセージだ、

きっと。

 

受け入れたいのか、

受け入れたくないのか。

 

受け入れてはダメだという

思いが先にくる。

 

私は罪人確定だから。

それは絶対ひっくり

返すことのできない真実。

それが真っ当に思える。

 

この想いを丸ごと

捧げることしかできない。

 

 

 

 

でも、私は自分が

間違ってることを

受け入れたい。。