1月

 

それでもXとの関係を一旦

お開きにしたのはよかった。

どこか心がスキッとした感じがした。

 

12月までは、挨拶メッセージが

来るだけで心がグラグラ揺さぶられて

泣けてしょうがなかったのが、

 

1月はメッセージが来ても不思議なくらい

感情の揺さぶりが引いていた。

 

逃げると追いたくなる心理がXに

働いていたようだった。

 

「愛している。

死ぬまで愛している。

真実は、僕が愛してるのは

あなただけです。

聖霊の導きだと思う、あなたへの

愛が止まらなくて、ずっとハートの

中で響き渡っているんだ」

 

 

へぇ。そうですか。

私たちにはその症状は

珍しくなくてね、それは

神があなたに愛してると

言ってんですよ。

なんら個人的な想いじゃ

ないんですよ。

 

 

その数日後には

I love you を50個書き連ねた

過剰なメッセージが届いた。

(数えた)

 

 

便利な世の中ですね。

自分の生活守りながら

予測変換で、片手親指一本で

トントン打てるもんね。

楽チンなもんですね。

 

 

両方とも既読して1日以上放置して、

サンキューと送った。

 

 

声が聞きたい。と

メッセージが来た。

これは結構な誘惑だった。

私は彼の声に深い魅力を

感じていたから。

聖霊に、すみません。

私は声を聞きたいと思ってます。

お捧げします。と祈った。

 

だめな感じがしなかったし、

彼のメッセージに揺れてなかったので

数分ボイスコールした。

僕たちの関係の次の計画は何?と

聞かれた。

ホーリースピリット オンリー ノウズと

答えたことを覚えてる。

あと最後の方で、僕の赤ちゃんの

写真見た?と嬉しそうに聞かれた。

確かに見た。可愛かった。と

答えたら、嬉しそうに笑った。

なんか白けた。

 

その後も

私だけ愛してると強調するので

その不自然さが気になり始めた。

だって相変わらずフェイスブックでは

ハッピーファミリーを演じてる訳だし

(今更どうなる関係性でもないし)

前にXと奥様と私が泣きながら喜びで

3人でハグしている夢を見たことを

思い出して、

奥さんと私を両方愛していいんだよと

メッセージを返した。

そしたら、

おぉぉ、わかった。と返ってきた。

解放されているみたいに感じた。

 

だけど、1月下旬、私がリトリートの

案内をフェイスブックで発信し始めた

途端、Xからまたプツッとメッセージが

来なくなった。

 

ああ、こうやってスピードが

減速していくみたいに

終わっていくんだなと思った。