悔しさにまみれて

泣いていたら

ほどほどなところで

蓋をしようとする

力動を見る。

 

それで、半端なところで

やめないで泣かせてあげようと

思って開いたら

突然、初めて矛先が

ラファエルに向いた。

 

あいつがこんなもん(映画)

やろうと日本に来たのが

そもそも悪いんだ。

 

本来見るものから

逸らすために咄嗟に

したことなのかもしれないけれど

そんな想いが出てくるとは

思わなかったから、

エッ?となって

涙が止まってしまった。

 

顕在意識では

いつも感謝しかなかったし

どういう設定が私の中に

あるのかわからないけれど

ラファエルに対しては

畏怖に近い気持ちさえある。

 

ユタでほんのちょっとした

頼まれごと(のりこさんへの

短い伝言)されただけで

聴き取りにミスがあっては

いけないと妙に緊張したし、

伝えた報告をしたときも

彼の眼光の鋭さに刺されてる

ような気持ちになったし、

夢に現れて下痢してしまったことも

ある。

 

どういうわけか

そんな風で

ラファエルに

投影するのはタブーだった。

私の中で。

 

それで今

後味の悪い気持ち、

罪悪感を感じる。

 

 

もちろん自分の気持ちではない

から、ジーザスと一緒に

見て、捧げていくけれど

良い気分ではない。