午後になって何時だか思い出せないけど

康子さんが、ちょっといいですか?

って口を開いた。

 

「れいさんにとって

安全地帯を出るって

どういうこと?」って。

 

その質問にギョッとした。

 

ああ、それ言わせんのかよ。。

逃げられないのかよって思った。

 

見透かされてるのかって

観念した。

 

 

 

順子さんが言っていた言葉。

「実際に康子さんの胸を借りて

思いを吐き出すんだよ」

(ニュアンス)

 

静かな時間を過ごす中で

何度か心にかすめた映像があった。

 

「私の(安全な)計画」では、

IFP(心の平安ツール)の

準備ワークをするといい感じが

していた。

裏切った、置いてったという

心の声についての。

 

でも、心にかすめていた映像や

インスピレーションは

康子さんが私のベッドに横に

なって、「おいで」って腕を

広げて、私がそこに実際に

身を委ねて、胸を借りて

泣くってやつだった。

 

それを聖霊から

「してごらん」って勧められてる

ように感じて、何度も打ち消してた。

 

それだけは絶対にやりたくないやつ。

 

のりこさんがカースティンに

やってもらった事を

よりによって

康子さん相手にしてもらうなんて、、

 

完全、降参になる感じ。

うわー、いやだー。

 

なんとか避けたい。

 

、、でも、無理っぽい。

 

私の口は、自分の意思とは

反対にそれについて

半泣きで告白し始めてた。

 

康子さんの顔をまともに見て

話せなかったけど、

話し終わった後

「いいよ、やろうよ」って言葉が

返ってきた。

 

康子さんはさっとベッドで

横になり、腕広げて

「ほら、おいで」って言う。

 

 

もう、参りましたって感じだった。

順子さんの言った通りになる。

その通りにする。

 

 

康子さんの腕の中で

すぐに涙腺崩壊して

嗚咽あげて泣いた。

 

背中をトントンされながら

「もう強がらなくて

いいんだよ」って言われた。

 

 

泣きながら、諦めの中で

ああ、本当に強がりだなぁと

思った。

マジで初期設定が「強がり」だわ。

ドラゴンボール

「チャラ〜♪へっちゃら〜♪」の

曲だ。あれだよ、まさに。

ヤバいな。恥ずかしい。

 

脚も康子さんの脚の間に

入った横抱き状態で

本当に参ったって感じだけど、

泣いてるうちにそれを

受け入れて、落ち着いていった。

 

もう強がらなくていいんだよって

何度か声かけられて

そうだねってガックリ、

力が抜けて楽になった。

 

私はIFP.をお願いするつもり

だったんだよって話したら

「それもいいけれど、

こっちが先だったね」と。

 

笑う。

 

 

それから、しばらくボーっとしていた。

 

康子さんが夕飯まで外出すると言って

出て行った。

 

 

薄暗くなる部屋の中で

ボーっとしながら

息子の写真見つめた。

また泣けてきた。

でも、なんだか優しい気持ちだった。

 

ありがとうございます。