のりこさんには

体当たりでぶつかっていっても

絶対受け止めてくれる安心感がある

 

仲間たちにはそう思えるほどの

信頼が私の中に育っていない

 

今の段階で体当たりして付き合ったら

お互い生傷を負うだろうと思う

 

思考が相手を間違いなく

傷つけると信じてるし

殺し合いになると思ってる

 

 

習慣的にうまいこと隠せている

と思いこんでいる私の勝ちたさが

祥子ちゃんという鏡によって

バレバレなんだってことを

知らされる

もちろんのりこさんにも

 

 

そのやりとりで

気がつかされてイヤだったのは

「はい、いつも負けたくないと

思っています」

「はい、勝ちたいです」と言うこと自体は

私には容易いことでエゴには

なんの痛手もない

 

その告白をしていれば

できていると思いたかった

 

これでいいはずでしょう?

これ以上何を言えばいいの?

あなたは何を私に言わせたいの?

 

そのイラつきの下に

明かしたくない

口を開きたくない本音

みたいなものがある

なんならペンチ使っても

こじ開けられたくないような

ものを隠してる

あんなにペラペラしゃべっていた

のに不思議に思うくらい

沈黙を死守する

 

やれてると思っていても

勝ちたさは例えば

棚の中のぼた餅を

くすねるみたいにして

現れる

 

しかも自分でそれをやってると

全然気がつかない

 

自分の行動を批判的に見てると

いうよりは、あまりにも

気がつかないので

教えてもらってちょっと

びっくりする

 

でも、ああああ

心あたりがあるのを感じる

 

その動機があまりに

無意識でやっている

 

のりこさんが

気がつかない事が多過ぎると

私に言ったことがあって

 

その時は何なの?って

すごく不安だったけれど

脅かされてるみたいに

感じたけれど

今は捉え方がなんだか違う

 

すんごい無意識でやっていることに

意識的になること

 

正直、指摘されて

ありがたい、ありがたいと

いうより

まず先に来るものは

え?とか

は?とか

また?

え、全部?みたいな

従順ではない反応

 

 

これを今の私の段階で

仲間たちみんなとそれぞれに

やろうとするのは私の欲張りで

まだ準備も整っていない

 

祥子ちゃんがトレーナーと

なってサシでまずは

晒す練習をさせてもらえて

いるんだと思う